貝の雑学の頁 4

「貝」と漢字

 

 
左:ハナビラダカラガイ      右:キイロダカラガイ
 
 「貝」という文字が象形文字である事は、わりによく知られていると思います。
その形は、殻から2本の触覚がニョッキリと出ているように見えませんでしょうか? ・・う〜ん。

 そう意識して「貝」という文字を見てみますと、そんなイメージになって思い浮かべる事ができる
かも知れませんね。

 ところで、「貝貨」=(貝でできた貨幣)なるものが昔、中国で実際に使われた事が歴史の中の記
録に残っています。
貝貨として使用されたのは、現在の和名(日本名)で「ハナビラダカラガイ、キイロダカラガイ」と
呼ばれるタカラガイ科の仲間ですが、このタカラガイ(宝貝)と言う名前も、貝貨=貨幣(金銭)だ
ったことに由来しています。
 なお、タカラガイ科の貝はハナビラダカラガイ、キイロダガラガイのようになぜか、○○ダカラガ
イと濁音で呼ばれます。
 
 さて、この種類の貝が貝貨として選ばれたのは手頃な大きさで丈夫であることと、比較的に均一的
に数存在することがその理由と考えられています。
 わが国でも紀伊半島より南西の太平洋側の暖流に面したで岩磯や岩礁付近で比較的多く見られます。

 それで、現在でも中国の影響を受けている「漢字」の中には「金銭」に関係のある文字の多くは部
首に「貝」のある漢字になっているのです。「 貨幣、財産、販売、賃金、購入、賃貸 」などがあり
ますね。下は小学校で学習する漢字から「貝」の部首のあるものです。


  1年   貝 

  2年   買  

  3年   負  

  4年   貨 ・ 賞 ・ 貯 ・ 費

  5年   賀 ・ 財 ・ 賛 ・ 資 ・ 質 ・ 責 ・ 貸 ・ 貧 ・ 貿 

  6年   貴 ・ 賃    


  ※ おまけとして「買う」と「売る」の漢字の成り立ちを説明しましょう。

 「買」の漢字で「貝」の上にのっている「四」の字のようなものは、漢数字の「四」ではなくて、
 「網」を表す「网」(あみがしら)と言う部首です。「網」は獲物を捕る道具で、「物を手に入れる
  」と言うことを表しています。だから、「買」は「貝(お金)」で物を手に入れることなのです。

 「売」の字は元は「賣」と書かれました。「買」の上に「士」と言う字がのっていますが、この「士」
 は「出」の字が元になっています。「買ったものが、出て行く・・」と言うことを表しているのです。
                                                               

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